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五城目の人々

半田理人さんインタビュー

基本プロフィール

年齢:26歳
出身地:井川町
秋田を離れたのはいつ?:大学進学 2008年4月 群馬へ!
五城目に住み始めたのはいつ?2015年8月
現在のお仕事内容:シェアビレッジ町村の家守

五城目で暮らそうと思ったきっかけ

何がきっかけで、五城目で生活しようと思いましたか?

五城目に移住した人たちが増え始めたタイミングで、地域おこし活動を紹介するフェイスブックページの”こさけ五城目”を見てたんです。自分の地元の井川町の隣町で、外から来た人が面白いことをしているなって気になってました。
そんな人たちと関わるタイミングがないかなと探していたところで、シェアビレッジの村民募集とクラウドファンディングが始まって。シェアビレッジの村民(会員)になり、村民の集まりの寄合に行き、その後の帰省のタイミングで五城目へ行きました。そのときに、ハバタクの丑田さんにBABAMEBASEとシェアビレッジを案内して貰って、もうこのときに『五城目で自分ができることがあるんじゃないか』と考えるようになったんです。
五城目に来るまでに時間はかかりました。仕事を辞めると言ったのが6月上旬。シェアビレッジに来てから1ヶ月。やっぱり結局早かったですね(笑)でもだいぶ悩みました。ちゃんと給料が貰えるのかが一番の不安。安定したサラリーマンで、給料をそれなりに貰ってましたし。仕事を年度途中で切れるのかという不安もありました。でも、それ以上にワクワクしたし、その気持ちのほうが大きいかな。 やっぱり五城目で地域おこしに関わっている人たちと一緒になにかできることと、シェアビレッジも開村して間もないタイミングで、仕組み作りの段階から関わっていけるのは、そんな経験はできるもんじゃないと思った。かつ自分の故郷でやれるきっかけは、なかなか自分で探してもみつかるものじゃない。ゆくゆくは自分の地元に貢献する仕事をしたいと考えていましたから。それで、丑田さんににお声がけをいただいたのが心を決めるタイミングになりましたね。

生活の拠点を変えるのは勇気が要ることだと思いますが、決断にあたって一番背中を押してくれた事は何ですか?

五城目にいる仲間たちが、サポートするからと言ってくれたことが大きいですね。あとは興味のある分野に関わっている人がいて、そういう人たちに相談したときに面白そうだと言ってくれたので。いろんな人に相談しましたもんね。地元に帰って面白いことができるチャンスが目の前にあるけど悩んでいることを、地域おこし協力隊の友人もいたので、実際はどうなのかを見に行ったり相談してました。でも、なんとかできるだろうと。できる基盤ができつつあるから、挑戦させて貰えるって気持ちになりました。自分一人でゼロから作ろうと思うと難しいだろうなと思ったので。

五城目暮らしをするにあたっての不安

五城目での生活で感じる楽しいこと・うれしい事を教えてください。

シェアビレッジプロジェクトの仕事は古民家に住むことだったので、同じ町内の人の理解を得られてやっていけるのかが一番不安でした。大きい括りで地元に戻ってきて、地元で目立ったことをすることに対して、自分を知っている人たちや家族、親戚ががどう思うのかという不安もありました。縁もゆかりもない土地で関わるなら『遠くで頑張っているね』でわかりやすい。でも、自分を知っている人たちが、僕にとっては周りにいっぱいいるので、自分がやろうとしていることをどう思うのか、他人の目を気にすることはちょっとありました。

その不安は現在は解消されましたか?

まだ2ヶ月半ですからね。わりと家族や友だちから『帰ってきたんだ』と後押しされることも多いです。もう気にしなくてもいいかなと思えるようになりました。自分のやりたいことをとことん突き進む。開き直ってやろうという気持ちで今はいますね。町村の人たちとどう関わっていくかは、まだまだこれからだと思いますし。 友人からもあまり否定的なことは言われませんね。実家に出入りする回数は多くなったのにで、そこはプラスに捉えてます。でも、将来に対しての不安はありますね。

五城目の喜怒哀楽

五城目での生活で感じる楽しいこと・うれしい事を教えてください。

シェアビレッジに来るお客さんとの交流が楽しいですね。本当にいろんな面白い人たちが来るので、そんな人たちとお酒を酌み交わすのは面白い。五城目は若い人たちが朝市を盛り上げたり、主体的な気持ちで動いている雰囲気があるので、ワクワクすることの中にいられるだけで楽しいなって思います。
嬉しいことは、ご近所さんからのお裾分けだったりとか。お隣のおばあちゃんのけいこさんから貰った漬物がすんごい美味しい。日本酒にも合うし、美味しい。たくさんものはいただくので、なにかしら還元していきたいなって思いますね。
楽しいかはわからないけど面白いなと思うのは、古民家にいるからこそ、天気とか四季の移ろいを肌感覚で感じながら、生活できることはすごく魅力的なこと。空が暗くなってカエルが泣きはじめたら、雨が降るから洗濯物を取り込みにいこうって。天候や季節の変化を感じる中に、生活のベースがあるっていうのは、今まで全くなかった感覚なので面白いですね。まさに、晴耕雨読な暮らしです。

五城目での生活で感じるキツイこと、つらいことを教えてください。

寒い。ここにいたら間違いなく寒い。★★
シェアビレッジにいるからこそ、この場所に拘束される時間が長い。でも、シェアビレッジの家守として、五城目の魅力を村民に向けてもっと発信したいと思いつつ、そこまで外に出歩けないので五城目のいいところをまだまだ掴めきれていないのがもどかしいですね。もっと自由に動きたいなと思うことはあります。
都市部から戻ってまだ2ヶ月半なのでコンビニやスーパーが近くにないことも不便です。これは飲み込むしかないですけどね。あと、庭の管理とか畑仕事とか。あんまり農業的な部分は、五城目みたいな田舎で暮らすには切り離せないところだけど、まだまだ慣れなくて結構しんどいですね。

これからの五城目

五城目がこうなればもっといいのにな、という要望をお聞かせください。

シェアビレッジの家守として思うのは交通の便。バスなど公共交通で町に行きやすくして欲しい。ごくごく当たり前に車社会ですけど、都市部から戻ってきたからこそ、交通の便が不便なんだなって思いますね。私が26歳なんですけど、私よりもっと若い人たちがもっと居てくれたいいとは思う。若い人たち頑張ってるけど、朝市とか行ってもその世代はいない。どの町も共通の課題ですけど、自分の街に誇りをもって外に自慢するような風土が、もっともっと若い世代から作られていけばいいのになって思いますね

これから五城目で生活をしようと考えている人に、一言お願いします。

今、五城目町は秋田県、いやもっと大きな観点からもホットな話題が多い町なので、五城目で生活を考えている人はぜひお早目にご検討ください

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