秋田県五城目の暮らしに関する情報発信!五城目HUB

五城目HUB
メンバー登録フォーム

五城目の人々

舘岡正幸さんインタビュー

基本プロフィール

年齢:32歳
出身地:五城目町雀舘
秋田を離れたのはいつ?:高校卒業してすぐ
五城目に住み始めたのはいつ?:大学卒業して1年後
現在のお仕事内容:舘岡塗装工業

五城目で暮らそうと思ったきっかけ

何がきっかけで、五城目で生活しようと思いましたか?

ゆくゆくは家業を継ごうと思っていたから。川崎にある舘岡塗装店にバイトに行って1年間半お世話になって。川崎も秋田も使う技術もなんら変わりなくて、だったらもう早くこっちに帰って、人に覚えてもらってやろうって。
ずっと小さいころから、父ちゃんの背中を見て郷土愛や地元の大切さを感じていたということだべな。大学に行っても帰省するチャンスがあれば、帰ってきてた。東京で働きたいなんて思っていなかった。中学校、高校の頃から自分なりのライフプランを考えて、半分は親から敷かれたレールかもしれないけど、帰ってきた。

生活の拠点を変えるのは勇気が要ることだと思いますが、決断にあたって一番背中を押してくれた事は何ですか?

当たり前すぎてないんだよな。帰ってくる場所があったから帰ってきた。
この仕事に携わっている中で、この町は暗いっちゃ暗いわけさ。だから自分の手で景観を良くして商店街を活性化させたい。家を塗ることで息子さんたちが東京から帰ってくるきっかけになったり。それがずっと思っていたこと。色で町を変えるって。
敢えて言うなら大学卒業して1年目のとき、五城目は大雪だった。そのとき、父が除雪作業中に怪我をした。いい機会だし、親孝行でもするかと思って帰ってきた。2,3年したら帰ろうと思ってたけど、この後に父親に怪我されたら、一緒に2人で仕事をする夢もできなくなってしまう。ならば帰ろうって決めたんだ。親の七光なんて嫌だというけど、俺は十分に活用して、人脈を作ろうって。技術なんて、いつでも覚えられる。だからこそ人なんだよね。

五城目暮らしをするにあたっての不安

五城目で生活するにあたって一番不安だったことは何ですか?

やっぱり同世代がいないから、人口減少によって仕事が減っていくことが、これからの不安。どんどん塗料の物が良くなるから、耐久性が上がると仕事が減っていくかなって。

また、その不安は現在は解消されましたか?

ずっと解消されてない!でも。俺はどちらかというと、不安を消化できるし、悩まないし。なんとかなるべじゃないけど、不安があるときは長風呂して忘れるとか、自転車乗って忘れるとか。考えない!俺にインタビューして失敗だな、ポジティブだもん!

五城目の喜怒哀楽

五城目での生活で感じる楽しいこと・うれしい事を教えてください。

父さん母さんいるけど、それ以外にも家族がいっぱいいるなって思うの。隣の家のおじいさんおばあさんも本当に家族だと思うんだ。俺がシャッター開けなかったら『元気だか?』って来てくれるし、お裾分けしてくれるし。みんな「○○さん」じゃなくて『父さん、母さん』って呼んでいるんだもの。それが帰ってきて一番嬉しい。ずっと俺1人じゃないんだなって。それが俺の嬉しさかな。

五城目での生活で感じるキツイこと、つらいことを教えてください。

やっぱり、雪かな。雪国は灯油代かかったり、無駄なお金がかかる。暖かい場所に比べれば、仕事行く前に雪かきして時間がとられるし危ない。人が嫌とか、何かがないからとかはないよ。自然には敵わないからね。秋田は日照時間も短い。そういう分だけ、夕暮れ早いから仕事も切り上げる時間も早いってことだから。夜長いけど、それをどう使うかが難しい。お酒飲んじゃうとすぐ寝ちゃうし。毎日毎日みんなが集まってくれる場所があれば、ぷらっと行くんだけど。

これからの五城目

五城目がこうなればもっといいのにな、という要望をお聞かせください。

そんなに多くを望んでない。これ以上、何か作ればいいとも思わないし。個々のポレンシャルは高いと思うんだ。それがどうポッと芽が出て結びついていくかかな。みんながみんな特殊能力を持っている訳じゃない。普通の人たちも、どうひっぱってこれるかが大事なんじゃないかと。 純粋に農作業する人や林業する人も必要。それを先になって先導してくれる人がいたらいいんじゃないかな。リーダーシップがないのかな。でも、それにみんながついていきたいかってそうでもないし。蹴落とす人もいるしね。
黙々とやって平凡であればいいと思う。高望みしてほしくない。俺が嫌いなのは、ここにいて東京ぶっている人。靴に泥つけて、田舎らしくいて欲しい。そうであってほしい。この町で、スーツを着ている人は役場の人しかいない。

これから五城目で生活をしようと考えている人に、一言お願いします。

ぜんぜん、特殊能力がなくったっていいんですよ。純粋にこの町にある四季でもなんでもいい。それに順応してってくれる人が来て欲しいなって思います。暑いときは川にいって、寒いときは家でみかん食べて、秋は焼き芋食べて。あんまりきちっとしない五城目タイムってあると思う。 ぜんぜん嫌なことがない!みんなそうだけど、森山を見た瞬間に涙がでちゃうんだもん。森山をみてウッと思うのは、その町に思いがあるとかじゃない。富士山なんかより森山が一番の山。鳥海山が見えるより、小さな森山が見えることが一番。その気持があればいつでも帰ってこれると思うんだよね。

トップページ | 五城目HUBについて | お知らせ | 五城目紹介 | 五城目の人々 | 仕事と住まい | メンバー登録